1985年の水準に

2014.05.17
未―コラム記者ノート

 医療問題を勉強して人口減問題に行き当たり、1年ほど前から関心を持っている。
 5月8日に、民間の有識者でつくる「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」が、2040年の20―39歳女性の将来推計人口を公表した。人口が10年と比べ半減する「消滅可能性自治体」が全国に896という推計で、丹波市(マイナス50・4%)、篠山市(マイナス58・7%)も入っている。
 国立社会保障・人口問題研究所が3月末に公表した推計でも篠山市はマイナス49%、丹波市はマイナス38・2%と高水準だった。
 20―39歳の女性に限った話になっているのは、「再生産性」が人口回復の鍵だからだ。
 創成会議は、「ストップ少子化・地方元気戦略」と題し、人口を回復させる策を提言している(ウェブで公開中)。その中で「悲観論は益にならない」とし、「取り組みが遅れれば遅れるほど、回復が遅れる」と警鐘を鳴らしている。
 合計特殊出生率を高めることが本筋。同出生率が2・1になって初めて人口は安定する。直近(10年)は丹波市が1・69、篠山市が1・45。2・1は、篠山市が2・18、丹波市が2・06だった1985年のイメージだ。(足立智和)
 

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