高齢者の元気を応援し、楽しみと生きがいのための出会いや学びの場を提供する篠山市高齢者大学が今年もスタートした。健康や歴史、行政など、さまざまな分野の話題について専門家から話を聴く一般教養講座と、園芸や手芸、写真、音楽、踊りなどを学ぶ趣味講座の2本柱で、来年3月まで展開される。今年度は受講者が1000人を超える盛況ぶり。その開講式を取材した。
受講生の平均年齢は75歳。年齢こそ高齢だが、新たな発見への期待と学ぶことの喜び、新しい友との出会いを求めていこうとする強い意欲がひしひしと伝わってきて、「いまこそがまさに青春」という雰囲気が感じられた。ただ、男性受講者は200人程度と、その少なさが気になった。
さて、私も30年先には、この場の一員として、生涯学習に意欲を燃やしている、そんな人生が送れているのだろうか。不摂生な生活のしっぺ返しによる健康問題もさることながら、今よりはるかに進む少子化による労働力の低下や年金財政の現状を考えると、70歳を過ぎてもあくせく働いているような気が…。(太治庄三)