8月24日は地蔵盆。各地域でさまざまな催しが行われることでしょう―。
宿場町の面影を残す篠山市の古市集落とその一帯では、地域住民が軒先で趣味の作品や闇夜を彩るあんどんの展示をはじめ、日ごろの練習の成果を披露しようとコンサートなどを催す。また、骨董好きの男性が、これまで収集してきた「古いもの」をお披露目しようと、町屋の蔵を改装して、家族総出で展示準備を進めている。
わが村、今田町下小野原の和田寺でも5年前から始まった地域の老若男女による芝居が催される。これまで「一休さん」などの有名な昔話を上演し、好評を博してきた。今年の演目は「浦島太郎」。わが子2人も大勢の大人や子どもに交じって出演するようで、定期的に寺に集まり、練習に励んでいる。
少子高齢化によって、地域行事の開催が困難になってきている昨今にあって、このような状況は喜ばしいこと。古くから受け継がれてきた過ぎ行く夏の風物詩は、今や、地域と世代をつなぐ貴重なまちの行事という意味合いを持ち始めている。(太治庄三)