篠山の女性の有名人

2015.12.19
未―コラム記者ノート

 日曜日版の寄稿連載「篠山歴史びと」。篠山市文化財保護審議会委員の今井進さんにお願いし、篠山の偉人を紹介していただいている。これまでに男性4人が登場し、そろそろ女性をと頼んだところ、「私もそうしたいが、該当者がいない」との意外な答えだった。
 丹波市には、俳人の田ステ女、詩人の深尾須磨子、日本女子大校長の井上秀、俳人の細見綾子と、江戸から昭和期で全国的に有名になった人が少なくとも4人はいる。同時代の篠山には本当に1人もいないのだろうか?
 大正生まれの篠山の方に尋ねたところ、同じく「いない」との答えだった。「篠山は武家と軍隊の文化だったから『女性は家を守る』というのが普通だったんでしょう」との見解。「よほど反逆的な女の人でないとそこから外れなかったのでは」とも。もしかすると、丹波市と篠山市の風土の違いが、女性有名人の数の差につながっているのかもしれない。
 それにしても江戸から昭和期の篠山出身の有名人女性は本当にいないのだろうか。ご存知の方がおられたら教えてください。(古西 純)

関連記事