兵庫県丹波市の黒井小学校や保護者、地域住民でつくる学校運営協議会が、同校周辺の通学路を「黒井あいさつ街道」と名付け、あいさつを交わすことで地域内のつながりを深める取り組みを始めた。活動の象徴となるあいさつキャラクターを児童から募り、「あかりん」という名のかわいらしいマスコットが誕生。校区内に計40本ののぼりも立て、地域の絆を深めている。
今年2月に同協議会が主催した、誰でも参加できる話し合いの場「黒井っ子の未来を考える会」で、児童にコミュニケーション能力を身に付けてほしいという意見を形にした。
「あかりん」は、2年生の婦木和夏奈さんの作品。地元の黒井城主で、明智光秀を退却に追い込んだ赤井(荻野)直正をイメージした赤い兜と鎧を着たかわいらしいキャラクターで、兜には同小の校章をあしらい、黒井らしさが詰まっている。
婦木さんは「『あかりん』の『あか』は赤井直正から、『りん』はかわいいかなと思って付けた」と笑顔を見せた。
黒井地区自治協議会の協力で作製したのぼりには、「あかりん」に「ひろがる つながる くろいのまち」などの文字を添え、あいさつ街道沿いや児童の登校集合場所にも設置した。
内田順子校長は「地域、家庭、学校が三位一体となっての取り組み。声を掛け合えるまちになり、あいさつで地域がさらに元気になればうれしい」と話している。