兵庫県丹波篠山市にある篠山鳳鳴高校3年生の檜皮哲希君(17)がこのほど、神戸芸術劇場(神戸市)で行われた「マッスルゲート関西大会(ボディコンテスト)」(マッスルゲート実行委員会主催)のボディビル・ジュニアの部(23歳以下)に初出場し、3位入賞を果たした。高校生の部では優勝した。檜皮君は「今後は、まずジュニアの部で1位を目指し、日本一を決める大会で入賞を目指したい」と話している。
予選では「クォーターターン」と呼ばれる4分の1回転ずつポージングしながら1周した後、7つの規定ポーズをとる。決勝は選手が選んだ曲を1分間流す間に好きなポーズをとる。7人の審査員が、筋肉の発達具合や体全体の均整、表現力などを見て全選手を順位付けし、予選、決勝の合計で成績が決まる。
檜皮君を含め2人が出場した高校生の部では、全審査員が檜皮君を予選、決勝とも1位に順位付けし、優勝。ジュニアの部では6人が出場し、檜皮君は予選、決勝とも3位だった。
檜皮君は、前日の「東京選手権」で優勝した選手と、「体つきがすごい」と自身が認めたもう一人の選手を除いて最上位に入ることを今大会の目標にしていたと言い、「目標が達成できうれしい」と話す。
予選では、足の筋肉がつりそうになるほど力を入れてポージング。ジュニアの部決勝では、好きなボディビルダーが使う曲「死の舞踏」に乗って、「かっこいいポージング」を心掛けた。高校生の部決勝では、「会場の手拍子を求めるようなノリのいい曲」をと、鈴木愛奈さんの「ヒカリイロの歌」を選曲。「ユニークで、盛り上がるようなポージング」を心掛けたという。
2歳上の兄、哉汰さんが体操をやっていたこともあり、小学校の時から体づくりが好きだった。中学校2年の時に器具を買ってもらい、筋力トレーニングを始めた。小学校3年生の時に始めたホッケーでは中学時代にはゴールキーパーを務め、全国2位の実績も。高校1年からジムに週1回通い、自宅でも器具の強度を徐々に高めながら、ネットで調べて自己流でトレーニングしてきた。
高校生から出場できる大会を知り、今回初めて出場。檜皮君は「ボディビルダーはしんどいこともやり、情熱がある人が多い。選手同士の仲が良いのもボディビルの魅力」と話している。