決勝の日ノ本(姫路)戦では、1セット目にレフトの池田茉莉さん(3年)のサービスエースなどが決まり、いきなり6連続得点で流れをつかんだ。
レフトの宮崎主将やライトの古賀百々音さん(同)のサイド攻撃に加え、センターの木下結稀さん(2年)と西村心花さん(1年)のスパイクやブロックも決まった。セッターの小林結さん(2年)が巧みにボールを散らし、攻撃の起点になった。
守備では、リベロの竈想花さん(3年)や金子愛音さん(2年)を中心に堅く守った。
「負けないチーム」を目指し、特にサーブレシーブの安定を重視してきた。川釣修嗣監督は「そうしないと勝てないと伝えてきた」と言い、3年生は1年時から守備面を意識して強化してきたという。「上位を狙える力はある」と期待を込めた。
◆経験生かし選手支える マネージャーの足立彩奈さん
41回目のインターハイ出場を決めた氷上高校女子バレーボール部。丹波市立青垣中学校出身で、同高校食品ビジネス科3年の足立彩奈さんが、マネージャーとして強豪チームを支えている。神楽小学校時代にバレーボールの競技経験があることから、試合形式の練習では審判を務めるなど、練習に専念したいチームにとって欠かせない存在になっている。選手と共に、練習時のボール供給や部室の片づけ、フロアの掃除なども担当。1年時は掃除関連のみだったが、2年時から川釣修嗣監督に競技経験を買われ、練習にも帯同している。
同小時代、青垣ジュニアバレーボールクラブに所属し、6年時には主将を務めた。青垣中学校でもプレーをと考えていたが、バレーボール部がなく、ソフトテニス部で汗を流した。
4学年上の姉が、同高校バレー部でエースとして活躍した溜奈さん。同高校に進学すると、溜奈さんを指導した川釣監督から選手として入部を誘われたが、「中学の3年間、プレーしていなかったから自信がなかった。レベルが高過ぎます」と笑う。選手をサポートできればと、マネージャーとして入部届を出した。
練習に参加するのは、月・木・金曜の週3回。川釣監督は「バレー経験者だし、助かっている。試合を分析する仕事もやってもらおうかな」と期待する。
インターハイの県予選前には、3年生にお守りを作った。「練習に参加することが楽しい。選手それぞれに目標を持っていると思うけれど、その時ある力を出してほしい」と話している。