日本六古窯の一つで、日本遺産にも認定されている丹波焼の里、兵庫県丹波篠山市今田地区で6―23日、「第45回丹波焼陶器まつり 秋の郷めぐり」(実行委員会主催)が開かれる。各窯元がさまざまなサービスを行ったり、お得な軽トラ市を開いたりする。コロナ禍以降、人出の分散を目的に例年の2日開催から平日も含めた長期開催にして3回目。実行委員は、「コロナありきでスタートしたけれど、お客様も定着しつつあり、ゆっくりと見て回ってもらえている。丹波焼も含めて、秋の今田町の美しさを楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。
期間中、各窯元が趣向を凝らしたサービスを行う「窯元めぐり市」を開催。50窯元が参加し、割引やプレゼント、書画の実演など、それぞれが趣向を凝らしたサービスを行う。
立杭陶の郷(同市今田町上立杭)では陶器や農産物、飲食の販売を行う「どどっと土曜市」(8、15日午前10時―午後4時)、兵庫陶芸美術館(同)付近の道路では軽トラックの荷台で丹波焼などを販売する「軽トラ市」(23日、同)もある。
また、期間中、陶の郷内のギャラリーで45周年を記念した特別企画「尺皿展」を開催。窯元が約30センチの大皿を出展する。来場者が「欲しい」と思った作品を1点選び、上位3位までに入った作品に応募した人に抽選で大皿をプレゼントする。
9日午前11時と午後1時半には、陶の郷で3年ぶりとなるチャリティーオークションを開催し、収益の一部は慈善団体に寄付する。
窯元で2000円以上購入した人に宝くじ1枚を進呈し、抽選で丹波焼と特産品の詰め合わせを贈る。
期間中の平日に陶の郷へ来場した人には抽選で1日80人に、参加窯元で使える500円か1000円分のクーポン券を贈る。景品が当たる平日限定のスタンプラリーもある。
実行委員会の清水剛委員長と仲岡信人さんは、「これから紅葉の時期。今まで行ったことがない窯元に足を運んでみたり、同じ市内でも山の景色が違ったりと、まち全体を楽しんでもらえたら」と話している。