兵庫県丹波篠山市油井自治会と同農会がこのほど、油井農業集荷場でしめ縄作りと農作物品評会を行った。住民らが思い思いに参加し、しめ縄を作ったり、品評会に出された農作物を買い求めたりして和やかなひとときを過ごした。同自治会の恒例行事だが、コロナ禍の影響で4年ぶり。
しめ縄作りは、営農組合が育てたもち米のわらを調達。住民同士で教え合い、談笑しながら「メガネ」「ゴボウ」などが次々と出来上がっていった。初チャレンジという阪本更紗さん(31)は、「わらをよるところが難しい。手作り感でいっぱいだが、愛着が湧きそう」と笑顔だった。
父を手伝って、しめ縄を作り始めて70年という門野茂さん(84)は、「スーパーに行けば売っているから、若い人も作る機会がない。1年に1度だけでも、こういう機会があるのは良いこと。技術を受け継いでくれたらうれしい」と話していた。
出来上がったしめ縄は各自で持ち帰ったほか、集落の公民館や神社、集荷場などにも飾る。