兵庫県丹波地域の音楽振興や音楽文化の向上、発展に尽力し、2018年に亡くなった音楽指導者、内田修二さんの活躍をたたえ、師をしのぼうと、教え子たちが4日午後2時から丹波の森公苑ホール(同市柏原町柏原)で「内田修二先生記念音楽会」(同実行委員会主催)を開く。入場無料で、広く来場を呼びかけている。
新型コロナウイルスの影響などで、しのぶ会を開けずにいた。七回忌に合わせ実施する。
内田さんは同県立柏原高校在学中の1948年、学校と掛け合い、後のコーラス班、コーラス部の礎を築いた。63年から19年間、音楽教師として同校の教壇に立ち、コーラス部の顧問を務めた。同部OB会「好楽会」(設立1950年)、「氷上混声合唱団パストラール」(同71年)、「丹波市少年少女合唱団」(同75年)、「混声合唱団メイプル」(同2001年)などを立ち上げ、「丹波市音楽協会」の初代会長も務めた。
これら6団体が、内田さんが作詞、作曲、編曲した、ゆかりの曲を含む数曲を披露する。最後に6団体の合同ステージがあり、内田さんの代表曲・混声合唱組曲「丹波」より「希望」と、「丹波のあした」の2曲で締めくくる。
実行委員会代表の植木確郎さん(74)は「先生が遺された音楽の素晴らしさを改めて感じ、地域の音楽活動に与えられた偉大な功績を称えるとともに、皆さんの開催への協力に感謝する。先生がよく言っておられた『心に太陽を、くちびるに歌を』を合言葉に、同窓生が旧交を温め、新たな出会いが生まれれば幸い」と話している。