
“長男”の大五郎と「腹話術50周年記念リサイタル」を開く平山和志さん=兵庫県丹波市柏原町柏原で
“長男”の「大五郎」とのコンビで丹波、中丹、丹後で活躍する平山和志さん(72)=兵庫県丹波市青垣町=が、28日午後1時からホテルロイヤルヒル福知山(京都府福知山市)で、腹話術50周年リサイタルを開く。最初に人前で披露した演目から自身の葬儀をテーマにしたものまで4本を披露する。全国組織の重鎮で、協会の副会長や教え子ら、ゆかりある人たちが花を添える。
全日本あすなろ腹話術協会(神戸市)の師範で、本部役員理事。丹波、京都府の中丹、丹後の北近畿ブロック責任者を務める。
青垣町青年団副団長をしていた22歳の時、団仲間と、旧山東町(朝来市)公民館であった4回の講習会に通った。団活動の独居老人の訪問で腹話術を見せ、喜ばせようと考えた。ある結婚式で、スピーチに立った人が腹話術で「別れる」「切れる」などと人形にしゃべらせ、硬かった空気を一気に和らげるのを見て「面白い」と興味を持った。
当時6万8000円の人形が高価で買えず、1年ぐらい先輩の人形を使わせてもらった。自分の人形を持つ段になってもお金が足りず、後に結婚する交際相手に「子どもが欲しい」と切り出し、半額近く応援してもらって「大五郎」を手に入れた。
子ども会、保育園、小学校などに呼ばれた。会社が休みの日のみの活動ながら年間50―60公演、一日に3公演を掛け持ちするなど人気を博した。
最初の講習会から裏声でしゃべれ、筋は良かった。台本なしにしゃべれる強みもあった。30歳代で「師範」に昇格、後進の指導に当たった。
習いたい人は、腹話術で子どもが笑うのを見た保育士や教師が7割ほど。地元丹波市で、金川恵子さん(春日町)、松山令子さん(同)の師範2人を育てた。1989年から宮津市、派生した綾部市の教室に、今も毎月指導に通う。京阪神をはじめ各地から40―50人集まる交流合宿を、丹波篠山市から福知山市に会場を移し、40年以上続けている。近年は活躍の場は「いきいきサロン」。「高齢者あるある」で笑いを誘う。
「基本は人形劇。人形が人間らしく見えるように動かせないといけない。演じるときに大切なのは気持ちに余裕を持つこと」と説く。
若い頃に始めたおかげで元気なうちに50周年の節目を迎えることができた。「私だけでなく、教え子や支えてくれる人も元気で、その人たちの身内も健康でなければ、こんな会は開けない」と感謝する。
晴れ舞台でも特別なことはしない。「これやったら私でもできるかも、私も平山さんみたいなことができたらいいな、と思われるような会にしたい」と抱負。「人がやらない芸。年齢を重ねてもできる。1人でもできる。幼児からお年寄りまで楽しんでもらえる」と腹話術の良さを語った。
入場料2000円。


























