篠山層群を“博物館”に 国際音楽祭でコンクール 丹波県民局新年度予算案

2014.02.20
ニュース丹波篠山市

 県は、 2014年度当初予算案を発表。 丹波県民局が自由裁量で、 地域のきめ細かな課題に対応した事業を展開する 「ふるさとづくり推進事業」 には1億4000万円が配分された。 新規事業9、 拡充12、 継続17の計38事業に充当する。

 

 主な新規事業では、 丹波・篠山フィールドミュージアム構想 (仮称) の推進に313万6000円を計上。 丹波竜化石、 哺乳類化石 (ササヤマミロス・カワイイ) など多様な化石産地である篠山層群の重要性を内外にアピールしようと、 地域全体をフィールド、 地域資源を展示物ととらえた 「ミュージアム構想」 を立案。 学識経験者、 市長らで構成する委員会を設置し、 構想の策定を行うほか、 有識者や行政らによるワーキング会議で地域資源の保全、 活用方策などを協議する。

 20周年の節目を迎える 「丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば」にちなんだ「シューベルトの歌コンクール」 の開催支援には130万円を予算化。 出演者を全国から広く募集し、 11月7―9日に予選、 本選、 ファイナルコンサートを予定。

  「丹波の食の安全安心」 事業 (59万6000円) では、 特産加工食品の品質を向上させるため、 食品衛生の心得や許可取得の手順などをまとめた冊子や、 特産を用いた加工食品の表示方法を示したリーフレットを作成する。

 また、 タクシーの 「おもてなし度」 アップを目指すユニークな観光事業 「ぐるっと丹波まごころプラス事業」 (273万円) にも取り組む。 タクシードライバーが、 客の出迎え方、 乗車中の会話の内容など、 基本的な接遇を学べる場を設ける。 ボランティアガイドを活用したパッケージツアーも観光閑散期に実施する。

 拡充事業では、 「丹波栗の郷づくり推進事業」 に2153万5000円を予算化。 丹波栗が持つ、 他産地の栗とは違う成分、 風味などの優位性を調べ、 有利な販売に結び付けるほか、 ビジネスを立ち上げる法人などを支援する。

  「改訂丹波地域ビジョンの推進」 事業 (196万1000円) では、 実践活動グループ、 地域活動団体などが、 取り組みをPRする活動見本市を開催。 また、 「不法投棄をさせないきれいな丹波づくり」 (159万3000円) をめざし、 ボランティア監視員 (両市各10人) を設けるほか、 今年度に1台導入したスマートフォン対応のネットワーク監視カメラ1台を追加導入し、 夜間休日の監視を強化する。

 

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