仏画、仏版画家 観瀾斎さん(丹波市市島町神池)

2017年10月08日

世界に平和の愛発信

 世界遺産で、真言宗総本山の東寺(京都市)、食堂で12年連続12回目の作品展を開いている。連日、国内外から観光客が訪れており、市島で制作した仏画、仏版画が、世界中に羽ばたいている。

 5人兄弟の次男として福知山市で生まれた。中学1年の時に父を亡くし、生活は貧しかった。小学生の頃からの夢のマンガ家になるべく、投稿を重ね、18歳で出版社の目に留まり上京。森田拳次の内弟子を経てデビューしたが、極貧生活。「働き、故郷の家族に仕送りをしよう」と24歳で夢をあきらめ、ビジネスの世界に飛び込んだ。

 中華料理店から始めた事業は大成功。愛車はフェラーリ、映画の製作準備にハリウッドに乗り込むと散財の限りを尽くしたが、心が満たされることはなかった。「根っこには貧乏と、父の死を境に病んだ家族の存在があり、常に葛藤があった。再び絵と向き合わなければ、自殺していただろう」と振り返る。

 転機は45歳の同窓会。幼馴染で作品の共同制作者になる書家の栗原周玉さんと出会い、長男を病で亡くした栗原さんと絵本を作り、全国の小児科病棟に寄贈する活動を始めた。この活動が、自身の心が安らぐ、仏画、仏版画の制作へと発展した。

 特徴的な瞳を持つ元漫画家ならではのデフォルメがされた仏画は、言語や国籍、宗教を超えた温もりがある。近年の作品は、子どもの落書きのように自由奔放に描かれている。年々作品は軽やかになり、「ピースサインをする竜」まで生まれた。

 「色んな思いを持った人が訪れ、作品を手にとってくれる。一緒に悲しんだり、笑ったりする絵を描きたい。全世界に平和の愛を発信したい」。作品展は12月24日まで。71歳。

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