「たんばぐみ」 代表を務める 坂東隆弘さん

2002.07.21
たんばのひと

 「丹波のことは自分たちで決める」 をモットーに設立された任意団体。 地域で活動している個人や、 各種団体、 企業、 行政などのつなぎ役を目指している。 当面は、 「丹波食文化発信機構」 の事務局として 「丹波ブランド」 確立への役割を担う。
 ○「グループの構想は丹波の森21委員会が昨年2月にまとめた、 夢ビジョンに盛り込まれていました。 ビジョンにある、 『自然・人間・産業』 の三つの 『環 (わ)』 をつなぎ成長させること。 それが 『たんばぐみ』 の役割です」
 「丹波には、 各地に同じ目標を持って活動をしているグループがあります。 しかし、 行政区が違うと他の情報が入りにくく、 活動もばらばらでした。 それらが互いに連絡しあえれば、 今よりもっと大きな力になると思います」  「状況の変化に即応出来るスピードを持っているのは、 やはり民間。 地域企業もまちおこしに結びつけたいと思います。 民間企業の馬力とスピードを生かして、 まちづくりを行っている先例もあります。 団体を分野問わず結びつけ、 情報交換や人材活用などのサポート、 仲介役になりたい」
 「もう一つの目標は、 若い人たちの意見を地域づくりに生かせる仕組みづくり。 若者は意見を持っているが、 『発言する機会がないし、 言っても通らない』 と考えている。 そこで活動の中に、 参加者が企画し学ぶ講座 『たんば塾』、 そこでの構想を実践する 『たんば座』 の2つを考えました。 ここから、 どんどん活動団体が生まれていけばと考えています」
 「地域間競争の激しい時代を生き残っていくには、 一人ひとりがいろんな活動・役割を担うことが必要です。 その入口となる 『たんばぐみ』 は敷居を低くし、 みんなが入れるようにしたい。 また、 新陳代謝が活発でないと、 時代の変化に対応できません。 活動が軌道に乗れば、 次の世代に運営を委ねようとも考えています」
 ●地方分権が進み、 住民が行政に頼る時代から、 行政と連携する時代へと変化していく。 その先鞭 (べん) を付け、 また発展させるのが同グループの役割。 住民が主役となる丹波づくりへの活動を期待したい。 市島町市島。 44歳。(P)

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