篠山市が今田町で建設を進める 「今田地区農業公園・こんだ薬師温泉施設」 (ぬくもりの郷) を運営する第3セクター 「株式会社夢こんだ」 の初代社長に就任した。 同社は9月から今田町商工会館内に仮事務所を設け、 来春の施設オープンに向けて準備を進める。
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「先日ポンプ交換に伴って温泉の再試験をしたところ、 湧出量、 成分ともにこれまでの数字を大きく上回る結果が出ました。 これを生かして屋内の温泉施設は、 一般的な循環式ではなく、 かけ流し式にします。 全国でもかけ流し式にしているところは少ないですし、 衛生面からもPRできると思います」 「第3セクターは失敗が多いと批判されています。 失敗の原因は、 経営に対する甘え。 しかし、 夢こんだは甘い考えを持たず、 競争意識を持ってしっかりとした経営を行います。 初年度から赤字を出さず、 わずかでも黒字にすることが目標。 たとえ赤字が出たとしても、 市の財政から補てんするようなことはありません。 2年目から軌道に乗せるための基盤作りに取り組みたい」 「お客さんに来てもらうには、 いくら良い温泉がわいても、 立派な施設があっても、 それだけでは上手くいかない。 満足してもらう 『もてなしの心』 を持たなければ、 お客さんは来てくれず、 リピーターにもなりません。 『ただものを売るだけでなく、 心を添えて売る』 ことが大切。 精神面での社員教育を徹底したい」 「今田町の温泉計画は、 私が今田町長だった時代に取り組み始めたもの。 ある種の運命を感じています。 天から命を受けたと心得、 ここが近畿で名の知られたものになるよう、 特色ある温泉にしたい。 周囲に豊かな自然や観光スポットも多く、 都市部からの交通も考えれば、 それは実現可能だと自信があります」
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今田町議、 同町長を経て、 篠山市合併後は助役を務めるなど、 その長年の経験に対する周囲からの期待は高い。 市助役退任の際には、 余生をゆっくり過ごしたいと話していたが、 その思いに反して当分ゆっくりできる時間はなさそうだ。 篠山市今田町下立杭。 69歳。 (Z)