鉄道関係功労者として 14日、 国土交通大臣表彰を受けた。 福知山機関区の機関士時代には無事故を完遂した。 以後、 福知山運転所指導助役、 舞鶴鉄道部運輸科長などの要職を務め、 社員の指導と育成に尽力。 福知山運転所長をへて、 昨年 6月、 現職に就任した。 1996年には社長表彰を、 2001年には近畿運輸局長表彰を受賞している。
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「思わぬ賞をいただき、 重みを感じている。 これからが大変だという気持ちの方が強い。 篠山口鉄道部は、 JR西日本の中でも都市の中枢にまで入り込むダイヤを受け持っており、 特に朝の時間帯は、 わずかな遅れが他の列車にも影響を及ぼす。 安全輸送はもちろんのこと、 お客様に迷惑をかける運行は絶対にあってはならないと肝に銘じている」 「『地域に愛され、 共に繁栄する総合サービス企業』 が鉄道部の理念。 今年 3月から始めた篠山口駅からのレンタサイクルも、 観光客に篠山の良い所を知っていただきたいという思いから始めた。 駅から市街地へのアクセスがないといったお客様の声などがヒントになった。 観光客だけでなく、 練習に来た高校の駅伝部が先導車代わりに使うなど予想外のニーズもあった」 「篠山口に赴任すると、 20歳代のころに青年団で活動した仲間たちが、 町の要職に就いており、 すぐに地元に溶け込めた。 故郷に対する思い入れもあり、 地元のために力を尽くしたいと考えていたので、 改めて人脈の大切さを痛感している。 自分たちの駅だという強い思いが感じられ、 それに応えなければと思っている」 「部内においては、 まずあいさつや点呼を大きな声ですることから始めた。 それが気持ちの上でのハリになり、 良質の緊張感が生まれている。 駅の社員にも波及し、 お客様への声かけにもつながった」
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社内では 『熱血漢』 と呼ばれ、 温厚な人柄にスポーツ選手のようなさわやかさを感じる。 ますます安全で、 乗客のニーズに沿ったサービスの提供はもちろん、 地域の活性化という面においても牽引役となるよう、 その手腕に期待したい。 春日町黒井。 55歳。 (S)