NPO法人たんばぐみが主催した 「丹波おつまみ選手権・一般の部」 でネギを猪肉で巻いた串焼きを出品し、 35点の応募から、 最優秀賞に輝いた。 会社の寮生活で、 自炊している。 受賞を期に、 普段の味付けにも凝ってみようかと胸を躍らせている。
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「社内のEメールで受賞のことが社員の方に知らされ、 とても恥ずかしかった。 会社のみんなから 『おめでとう』 のメールや言葉をいただき、 うれしかったです」 「京都府城陽市出身で、 大阪の大学を卒業し、 篠山の水産加工工場に勤めて丸2年になります。 まだ篠山に来て日が浅いので、 名産といえば猪と黒豆しか思い浮かびませんでした。 たまにビールを飲むくらいで、 日本酒はほとんど飲まないので、 漠然と味付けが濃い方がいいだろうと想像しました」 「初め猪肉だけを串焼きにして食べたら、 こってりしすぎていたので、 ネギマをヒントに猪肉の間にネギを入れたが、 まだ、 脂っこさが残り、 猪肉とネギを同時に食べられるよう巻いたら、 食べやすくなりました」 「就職するまで、 包丁を握ったことがなく、 寮での自炊は面倒ですが、 最近は、 自分で好みの味付けをして、 食べることが楽しくなってきましたね」 「幼いころから父に釣りによく連れて行ってもらったり、兄が飼っていた熱帯魚を鑑賞したりして、 それ以来ずっと魚が好きです。 大学では水産学科で魚肉中の酵素の働きを研究していました。 そして魚に触れる仕事を選ぼうと思いました」 「釣るのも、 食べるのも魚は好き。 小さいころから母がよく作ってくれたサバの味噌煮や自分で釣って食べるタイの塩焼きが好物。 釣る時はサイズにこだわりますね」
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夏場は毎週釣りに出かけるほどの大の釣り好き。 日本海や琵琶湖へもよく行くという。 近場では藤岡ダムにも訪れる。 自宅には釣った魚を飼う水槽があり、 チョウチョウウオやクマノミなど5、 6匹を鑑賞している。 魚を語る時の目はいきいき。 好きを仕事に、 目標をしっかり持っている青年だ。 篠山市池上。 23歳。
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