「春高」 に出場する氷上高バレー監督 塚田喜教 (つかだ よしかず) さん

2004.02.26
たんばのひと

 3月20日開幕の 「全国春高バレー」 に出場する氷上高校女子バレー部の監督。 20年以上チームを率いた名将高見諭監督 (現コーチ) の下で4年半コーチを務め、 昨年1月から監督に就任した。 『常勝』 が宿命づけられている名門チームの指揮官として、 日々奮闘している。


  「あっという間の1年でした。 やればやるほどバレーボールの奥深さ、 難しさを感じています。 自分の未熟さも痛感しますし、 日々勉強ですね」   「『春高』 の全国大会は、 県大会の優勝校しか出られません。 去年の県大会は、 『絶対に負けられない』 と、 目の前の試合に集中しすぎていた部分がありました。 1年たった今回の大会は、 試合ごとに課題を冷静に探る意識が持てたように思います」   「高見先生は、 バレーだけでなく、 人格、 人との関わり方など全ての面での 『師匠』。 人間修行をさせてもらっています。 監督になって、 チームが保護者や地域の方々など本当に多くの人に支えていただいていることを、 より強く感じました。 そのつながりを築いてこられた先生は、 本当にすごい」   「全国の指導者を見る機会がありますが、 やはり監督は、 チームを勝たせること。 親元を離れて生活している子どもたちや保護者、 地域の人たちの思いを考えると、 勝たないといかん、 と思います」   「全国大会まで1カ月をきっており、 これから技術がすごく向上することはありません。 選手のモチベーションをあげて、 サーブとサーブカットをきっちりできるようにする。 相手に崩されないかたちを作って、 大会に挑みます」


 練習中は選手と一緒にコートに入り、 ボール出しだけでなく、 レシーブやアタックの相手も務める。 ベンチからは、 練習を見守る高見コーチの厳しい視線が注がれる。 選手だけでなく、 今は監督もまた発展途上だ。 しかし遠くない将来、 青年監督が、 常勝チームの新たな歴史を積み上げていく、 そんな期待を感じさせるまなざしだ。 姫路市出身。 同校体育教諭。 春日町黒井の教職員住宅で一人暮らし。 28歳。

(P)

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