青垣公民館の日本画入門講座の修了生の有志が、 日本画サークル 「浅黄 (あさき) 会」 を立ち上げた。 自分たちの楽しみとして作品を描きつつ、 日本画の普及をはかる。 日本画サークルは、 近隣市町になく、 「青垣日本画展」 が開かれている丹波市ならではの活動として注目が集まる。
●
「講座受講生の有志、 13人で発足しました。 青垣だけでなく、 篠山の方も会員に加わってくださった。 多種多様の趣味があり、 絵画ひとつをとってもいろんなジャンルがある。 その中でさらに細分化された 『日本画』 というジャンルを愛し、 関心を持ってくれる仲間が集う会ができ、 とてもうれしく思っています」
「30歳代から70歳代まで幅広く、 美術芸術系大学を卒業した人から初心者まで、 世代も腕前もばらばら。 絵を描くことは個人的な行為ではあるけれど、 自宅で一人で描いていたのでは、 交流が生まれづらい。 じょうず、 へたよりも、 個々の個性が大切。 違った個性があるから、 集まって描くことで刺激を受け、 創作意欲がわくのだと思います」
「公民館の運営審議会の委員をしていた関係で、 青垣日本画展の開催に早くから関わっていました。 私自身の思いとしては、 『地方からの文化の発信』 という素晴らしい取り組みを、 市に根付かせたい。 丹波市になり、 市の主催イベントの見直しがはかられると聞いてますが、 日本画展をぜひ継続してほしい。 サークルでも展示会の作品解説ボランティアなど、 サポートし、 市民の日本画への関心を高めていきたい」
「最初は敷居が高そうに思われるかもしれないけれど、 サークルに入ることで日本画と接する機会が増え、 勉強になる。 関心のある人は、 ぜひ会員になってほしい」
○
サークルは月一度のペースで、 細く長く続けるという。 日本画は、 年齢を重ねるほど作品に深みが増すと言われており、 「70歳、 80歳になれば、 枯れた良い絵が描けるようになるかな」 と茶目っ気もたっぷり。 入会の問い合わせは青垣公民館 (0795-87-0370)。 青垣町東芦田。 68歳
(T)