篠山市内の中学生でつくる合同チーム 「篠山市中学校ホッケー部男子」 監督。 4月に部として発足したばかりの新チームを引っ張り、 近畿総体で五位に入賞。 創部1年目にして、 全国大会出場へと導いた。 来年の兵庫国体に向け、 ホッケーの楽しさを広めている。 篠山中学校教諭。
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「大学を卒業後、 5年前に丹南中の教諭として篠山市へ赴任しました。 天理大学でホッケーをしていたので、 2006年の兵庫国体でホッケー会場になることが決まっていた、 篠山市の中学校で採用になりました。 岩手県出身なので篠山のことは全く知らず、 『しのやま市』 と間違えていたくらいでした」 「赴任当時、 部活の受け持ちは剣道部。 2年後に篠山市教委国体推進室に異動になり、 小学校を回ってホッケーの授業をしたり、 ジュニアクラブで指導するようになりました」 「スタートは難航しました。 クラブに来た子どもたちは、 マンガを読んだり、 ゲームをしたり、 お菓子をずっと食べていたり。 ホッケーを教える前に生活指導をしなければならず、 どうなるのかと先行き不安に思いました」 「中学生たちは、 今年になってよく伸びたと思います。 部になってから、 上につながる大会に出られることになり、 明確な目標を持てたのが良かったのでは。 試合に対するイメージを持ちながら練習をこなせるようになりました。 また、 同好会だった昨年1年間は保護者の方が指導されており、 保護者のバックアップは大きいです」 「今の中高生たちがずっとホッケーを続け、 篠山に戻ってきて次の世代を育成し、 根付かせてくれたら。 国体だけで終わるのではなく、 『ホッケーのまち篠山』 の声があがるくらいになってほしい」
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国体の成年女子兵庫チームでは、 チームができた4年前から主将を務める。 中学、 高校時代に全国優勝を経験。 出身の岩手郡岩手町も、 1970年の国体でホッケー会場になったことがきっかけで盛んになったそうだ。 スポーツウーマンの半面、 ジャンルを問わない読書家。 150センチの小柄な体から、 エネルギーがあふれている。 篠山市大沢新。 28歳。
(徳舛 純)