県立柏原、柏原赤十字、医大篠山の3総合病院赤字経営で
県立柏原病院、 柏原赤十字病院、 兵庫医科大学篠山病院の三総合病院が、 医師不足や赤字経営が深刻化している問題に対し、 井戸敏三県知事は六月二十九日、 「病院間の役割分担、 ネットワークづくりに早急に取り組む。 手をこまねいているだけでなく、 (解決に向かう) 方策を考えていきたい」 との見解を示した。 同日、 かいばら生涯学習の森 (丹波市柏原町) で行なわれた、 丹波、 篠山両市長、 議長と、 県知事がまちづくりを語る 「丹波地域づくり懇話会」 の席上で答えた。
井戸知事は、 医師不足について 「地域医療に関心をもつ医者を増やさなければならないが、 急にはいかず、 間に合わない」 としたうえで、 「丹波市内で二つの総合病院を運営していくのは、 共倒れになりかねない。 診療科目などで調整せざるをえない。 篠山病院については兵庫医大が主体的に考える問題だが、 地域医療を守るという意味で県も篠山市と一緒に存続を働きかけていく」 と述べた。
懇話会には同知事のほか、 藤原正治県民政策部長、 柏原藤一郎丹波県民局長、 辻重五郎、 瀬戸亀男両市長、 山本忠利、 小林正典両市議会議長、 酒井隆明県会議員らが出席。
テレビや携帯電話の難視聴地域への対策、 企業誘致や人口増加策、 JR福知山線の篠山口駅以北の複線化などの問題も話し合われた。