アトピーの子持つ母親サークル代表 岸本京子 (きしもと・きょうこ) さん

2006.10.08
たんばのひと

 アトピー性皮膚炎の子どもを持つ母親で結成したサークル 「アトピーっ子クラブ」 の代表を務める。 丹波地域で正規の登録会員は現在のところ四人。 月に一回活動しており、 今後は食の安全などについての講習会などを予定している。

  「長男がアトピー性皮膚炎ではないかと思ったのが生後2カ月くらいのとき。 病院で乳児湿疹の薬などをもらっていましたがよくならず、 4カ月目に血液検査を行ってもらったところ、 アレルギーと判断されました。 その時に 『今何とかしないと』 と思い、 治療にけん命に取り組みました。 ただ、 病院に行っても皮膚の治療ばかりなので、 根本的な治療にはならないと思い、 食事や身の回りのものを子どもにとって安全なものになるよう、 気をつければよいと考えるようになりました」   「本やインターネットで、 『この食材が良い』 と聞くとすぐに実践していました。 一番辛いのは子ども自身なのに、 この子の大変さは私にしか分からない、 と考えてすごく神経質になっていました。 外に出ることも怖く、 家で布団に寝かせることも怖くなって一日中子どもを抱っこしてすごしていた時もありました。 ただ、 その時は実践していることが本当に正しいのかどうかはわかりませんでした」   「柏原健康福祉事務所が開いていたアトピーに関する講演会などで、 いつも同じメンバーが集まっており、 講師が帰ったあとも親同士で困っていることなどを相談し合いました。 その時、 みんな同じ悩みをもっていることが分かり、 現メンバーの一人から 『話し合える場所がほしい』 という声が出て、 会の発足へ準備を進めてきました。 今まで遠くから取り寄せていた食材が実は近くで手に入るなど、 自分の知らない情報を教えてもらったりしていますが、 悩みをお互い相談できるというのが一番大きいです」

 子どもの話になると笑顔が多く、 愛情の深さをうかがわせる。 「一人で悩まず、気軽におしゃべりに来てください」 と参加を呼びかけている。 問い合わせは同事務所 (0795・72・0500)。 篠山市吹上。 (西澤健太郎)

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