オカリナコンサート

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 丹波市春日町の船城小学校で、6年生によるオカリナの卒業コンサートを取材した時、児童らの演奏で生まれて初めてオカリナの音色を聞いた。 音楽担当の先生に聞くと、児童の中に音楽が好きな子とそうでない子がいるので、みんなに楽しんでほしいと思ったのが、授業に取り入れるきっかけだった。オカリナの名前は知っているが、身近に感じたことはない。児童も一年間夢中になって練習したそうだ。 本番直前の児童は、必死にオカリナを温めている。これは冷えていると上手く高音が出ないからだそうだ。思ったよりデリケートな楽器である。成功するかどうか少し心配しつつ、本番を待った。 しかしそんな心配も取りこし苦労だった。コンサートが始まると、児童は確かに緊張気味だったが、みんなのびのび吹いている。「コンサートを絶対成功させる」といったような気負ったところは感じられず、楽しんで演奏しているのが伝わってきた。 保護者も「ジーンとした」などと好評だった。ギターを一週間ほどで挫折した経験があるが、今度はオカリナを始めてみるのも悪くないかも、と思っている。(西澤健太郎)

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