丹波市と篠山市にまたがる白亜紀前期の地層 「篠山層群」 から発見された恐竜化石が、 県立人と自然の博物館 (三田市) で臨時展示され、 大きな反響を呼んでいる。 同館の週末の平均来館者は百-百五十人ほどだが、 六日からの三連休ではのべ三千二百七十八人が訪れた。 同館は恐竜化石を見たい人が大半と見ており、 「予想を上回る反響」 と驚いている。
臨時展示では、 発見された化石のうち、 体長十数メートル級のティタノサウルス類とみられる草食恐竜の肋骨や尾の先端近くにある 「尾椎 (びつい)」、 尾椎にぶら下がる血道弓など、 約十点が展示されている。
展示ブースには、 親子連れから年配のグループまで幅広い年齢層の人が長蛇の列をつくり、 世代を超えた関心の高さを示している。 篠山市町ノ田から友人と訪れた中澤政雄さん (76) は、 「大勢の人が集まっていてすごい。 よう見つけはったと思う」 と発見の重さを実感した様子。 丹波市の主婦 (65) は 「篠山層群でいろんな化石が出るというのは小学生のころから聞いていたが、 まさか恐竜が見つかるとは」 と改めて驚いていた。
臨時展示は二十一日まで。 土・日曜日は一日四回、 研究員による解説も行われる。 開館時間は午前十時から午後五時 (入館は午後四時半まで)。 大人二百円、 大学・高校生百五十円、 小・中学生は無料。 期間中、 十五日は休館。 同博物館 (079・559・2001)。