保育園児の太鼓

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 芦田保育園児の太鼓演奏を初めて聴いて驚いた。4、5歳でここまでできるのかという技術と集中力。肘をピンと伸ばして、バチ先まで神経が行き届いている。一見したところ、リズムに乗り遅れている子はいないようだった。「すごい」。感動して目が離せなかった。 足立典子園長先生の話では、3歳児たちは「来年になれば太鼓ができる」と期待しているのだという。「お兄ちゃん、お姉ちゃんたちの発表会を、よだれも出さんばかりにかぶりつきで見ていますよ」と足立先生。園児なりに「かっこいい」「自分もあんな演奏がしたい」と憧れているのだとすれば、早くも向上心がみえる。 芦田保育園では15年ほど前から太鼓を取り入れていて、練習は週に2回、30分ずつ。子どもたちは劇のセリフを覚えるように、「ドーンドーン」「テケテケテケテン」「スットントン」と『口太鼓』で覚えていくというのが面白い。 たとえ大きくなって忘れてしまうとしても、リズムがそろう楽しさや上達する喜び、大きな拍手をもらううれしさなどを、幼児期にしっかり経験させてもらえるのはいいことだと思う。(徳舛 純)

関連記事