楽しみ故郷の演奏会
(そんく・みお)大阪市在住
一九八三年 (昭和五十八年) 生まれ。 丹波市山南町谷川出身。 二〇〇二年柏原高校卒。 大阪音楽大学を経て、 〇六年から兵庫教育大学大学院学校教育研究科芸術系音楽専攻で研究生活。 藤井一男教授に師事。
昨年十二月に故郷山南町のやまなみホールでのクリスマスコンサートに出演した。 教育大の大学院で音楽を専攻し、 トランペットを手に舞台でも活躍している。
幼稚園のころからピアノを始め、 成長するに連れて音楽が好きになった。 中学、 高校で吹奏楽部に所属し、 トランペットを吹くようになった。 「直管楽器なので、 音が明るく、 まっすぐな音が出るのが魅力。 その一方で、 吹奏楽やオーケストラのなかでは目立つパートだけに難しい」 と話す。
クリスマスコンサートでは、 クリスマスソングのほか日本歌曲などを演奏し、 マイクでしゃべるというこれまでにない経験もした。 「演奏の時よりも緊張した」 という。 大阪のほか山南町、 篠山市のたんば田園交響ホール、 西脇、 加東市などでもコンサートに出演した。 「地元でのコンサートはいいですね。 大阪と違い、 故郷に住む同級生がかけつけてくれたりして励みになる。 地域の人たちの温かい支援を肌で感じる」 とにっこり。 一方で、 「クリスマスコンサートで、 コンビニに自分の顔や名前を紹介するPRのチラシが張ってあり、 はずかしかった」 と照れる。
「部活動のあと、 友だちと寄り道してしゃべりながら帰ったことが思い出」 と高校時代を振り返る。 大阪と地元を往復。 「機会があれば、 これからも故郷のコンサートに出演したい」 と張り切っている。
大学院では、 音楽の集団的指導プログラムの立案などを研究。 二十六日には神戸市の 「新長田勤労市民センター・ピフレホール」 で開かれた大学院芸術系音楽コース研究生による演奏会に出演し、 「トランペットとピアノのための伝説曲」 を演奏した。
これからの成長が楽しみ。 「幅広く音楽活動をしていきたい」 と笑顔を見せた。 (臼井 学)