市民団体の政治参加

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 今回の参議院選挙は、年金や憲法など、市民にとって身近な問題が争点になっているようだ。1998年NPO法、2003年兵庫県の参画と協働の推進に関する条例が施行されたこともあり、市民団体が増え、政治と市民の距離が縮まろうとしているが、投票率は前回の参議院選挙を下回るというのが大方の予想だ。 先日、篠山で兵庫県理事の清原桂子さんが、活発な活動を続けている市民団体の12の特徴を挙げていた。▽主体性がある▽意見の違いを楽しみ、メンバー間で共有できる▽肩書きに頼らない個人対個人の人間関係▽思いを込めた言葉で外部に表現する▽今を楽しむ仕掛け作り▽何度でもやり直せるという思い▽スローガンだけでなく、具体的な目標を立てる▽外からの評価を受け、本当に情報がほしい人へ伝える▽いかなる場でも手を上げて発言、チャンスを生かす▽バッシングを受けても防波堤役の年長者がいる▽事務的役割の人への心くばり▽前例にとらわれず、柔軟な発想-。 政治と市民をつなぐ市民団体の活躍の場が広がる中、前例にとらわれない主体的な政治参加がますます必要になってくるのではないか。(坂井謙介)

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