無病息災の1年に

2007.01.30
未―コラム記者ノート

「鬼は外、福は内」。2月3日は節分。無病息災を願って豆をまく。この時期、空気は乾燥し、火を使うことも多い。丹波地域でもインフルエンザによる学級閉鎖がでた。風邪と火事には気をつけたい。篠山市消防本部が昨年の「火災・救急・救助概況」をまとめた。「災」の年を反映する結果が出た。火災件数は1978年の調査以来、3番目に多かった。出火原因は刈り集めた草やゴミなどを燃やす「たき火」やあぜ焼きが最も多い。月別の火災件数でみると、2月と3月で年間の約半数の火災が起きている。また、救急出動件数と搬送人員がともに過去最多となった。高齢化が進み、今後も出動する機会が増える消防署。病院の診察時間外で、診てくれる病院を問い合わせる件数が全通報数の約3分の1となった。消防署が各病院に問い合わせ、通報者に折り返すことも。消防署が本来の救急業務に集中できる意味でも、全診療科に対応した輪番の体制づくりと市民への広報が必要だ。市消防本部では「病院の問い合わせは119番ではなく、一般電話でかけてください」と話している。(坂井謙介)

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