田舎の『強み』

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 11月も下旬になった。今年の秋は暖かい日が多く、例年なら11月10日ごろには見られる初霜もまだ、降りていない。夏の猛暑に3度の台風襲来、そして暖かい秋は関係があるのだろうか。 台風被害の影響で野菜の値段が上がり、レタスなどはその筆頭のように言われた。しかし我が家では、父が畑をつくってくれているお蔭で、この間までサニーレタスをたくさん食べることができた。今は普通のレタスがお茶碗大の玉を巻き始めているらしい。 「レタスは背丈が低いから水に浸かったんや。白菜みたいな背の高いのは風の影響を受けるけど」と父。なるほどと思いながら頂いた。 最近は毎日、大根の葉っぱが食卓に上っている。塩漬けがおいしくておいしくて、お醤油をかけて白いごはんに乗せている。去年までは捨てていたらしいが、今年は「ウサギみたい」と言いながら本当によく食べた。 田んぼや畑があるのは「田舎の強み」と思う。放棄田が増えているが、田畑があれば、たとえ食糧難の時代が来ても、家族の食べる分は確保することができる。手伝っているわけでもないのに、そんなことをよく考える。(徳舛 純)

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