ティタノサウルス類と見られる、 国内最大級の草食恐竜の化石が見つかった丹波市山南町上滝の発見現場で、 県立人と自然の博物館が二十五日、 発掘作業を始めた。 化石が見つかった篠山層群 (一億四千万年前から一億二千万年前) の上に乗っている砂れき岩層を重機で取り除き、 露出した篠山層群から化石を探す。
厚さ二メートルほどの砂れき岩層を三週間ほどかけて取り除き、 三月上旬から約二週間篠山層群の発掘をする。 篠山層群は、 同博物館の研究員らが、 幅七メートル、 奥行き三メートル、 厚さ五十センチほどを手堀りする予定。 後片付けを含め、 三月末までに作業を終える。 今回の調査でさらに化石が見つかる可能性が認められれば、 発掘範囲を広げるなどの対応をとるという。
<写真>篠山層群上部の岩を取り除く工事が始まった発見現場=山南町上滝で