11月1日の合併を目指して、6町の「6通りのやり方」を一つにまとめる事務一元化作業が行なわれている。住民の負担とサービスも、細部はほとんどここで決まる。 事務方で調整しかね、6町長の判断を仰ぐ項目は1600あるうちの150。住民の「関心」、裏返せば「不安」が、集約されているようだ。ある町では無料だったものが有料になったり、方法が大幅に変わるなど、生活に直接影響が出てくる部分でもある。 町長は、こだわりがあるだろうが、合併の主役は「6町全体の住民」だ。調整が長引くほど不安が募る。合併後に住民が不利益をこうむりかねない。譲るところは譲り、早く調整し、終えたところから報告を望む。 合併協議会の開催予定は、現時点では5月、7月、8月、10月の4回。協議会のたびに調整内容を報告する形をとるようだが、5月13日の協議会での報告予定はない。住民が必要とする「心の準備期間」は、情報に近いところにいて、「合併後」が予想できる立場にある行政が考えているより、はるかに長期間を要する。「協議会のたびに報告」という方法の見直しを含め、周知のあり方を至急考えてもらいたい。(足立智和)