篠山市今田町地域で10月2日から3日間、地元の小中学生と高校生が公民館に宿泊して学校に通う「通学合宿」が実施される。市教委と今田公民館の主催で、異年齢集団での共同生活を通して、子どもたちに人と人とのつながりや生活秩序の大切さを感じてもらうねらいだ。 小学生のころ、地元集落の子ども会行事に、似た感じの行事があった。夏休みの数日間、十数人いる小学生が集落公民館に泊り込み、一緒に勉強したり、学校のプールに通ったりするのだ。 子どもの立場からはありがたいことに、保護者の関与が少なく、計画の大部分が子どもたちに任されていた。細かい内容は記憶していないが、みんなで考えて肝試しや花火をして、わいわいと楽しい時間だったことを覚えている。 対象地域の広さや年齢こそ違うが、「通学合宿」の楽しさは、あの公民館合宿と共通するものだろう。通学合宿では、地域との交わりを深めるため家庭の風呂で「もらい湯」もするそうだ。ちょっと恥ずかしかったけど、一緒によその風呂に入ったりして楽しかったなあ-。いつか、そう思い出せる合宿であれば、うれしい。(古西広祐)