「江古花園」

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 青垣町東芦田の「江古花園」で、2月1日にセツブンソウ祭りが開かれる。一人でも多くの人に足を運んでもらって、江古花園の「すごさ」を感じてもらいたい。「ありそうで無い、いなかの風景」がそこにある。 石積みの高台にあるカヤぶきの古民家、里山、すそ野に広がる畑。人工物は、電柱がわずかにあるぐらいで、その一角だけが、何10年も前のいなかの風景をとどめている。数年で、里山や農地を「昔の姿」に戻し、現在の水田は、ハス園にするという。 近くまで行く事は何度かあったが、有志の方が整備を始めるまで、そんな「宝」が眠っているとは、ついぞ気づかなかった。竹やぶを開墾し、石垣を覆っていた雑草が取り除かれたことによって、眠っていた景観に光が当たった。 景観が残っていたのは、偶然だが、それを活用しようと、住民が立ち上がったのは偶然ではない。目標は大きく、目指すは「日本一のいなかづくり」という。 今回の祭りには、江古花園が整備されていく「過程」を知ってもらうとのねらいもある。数年後の園の完成を想像しながら、清楚なセツブンソウをながめたい。(足立智和)

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