冬のおくりもの

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 12月も半ばに近づき、ようやく初氷が張った。小学生のころ、白く凍った水たまりをぱりんと踏みながら登校していたことが懐かしい。 歳末は、助け合いの時期でもある。山南町社協では、今年も神戸の復興住宅へ米と野菜を届けたそうだ。「今も訪問が続いているのは山南町だけだと、みなさん毎年楽しみにしていてくれているんですよ」と同社協のボランティアコーディネーター。「復興住宅へ入居したら援助は終わり、では寂しいですもんね」とほほえんでおられた。 JA丹波ひかみ女性会は、今年も手作り味噌200キロを郡内の福祉施設へ配布した。味噌の熟成には1年近くかかっていることを今年初めて知り、一朝一夕にはできないことだなあと改めて驚いた。 西崎祥さんの舞踊教室では、13、14日に初のチャリティ舞踊公演を企画している。「世界では戦争に巻き込まれた不幸な子どもが増えている。女性なら子どもの幸せを考えるものでしょう」と西崎さん。 こうした活動は挙げればきりがないほどで、何もしていない自分が恥ずかしく思えてくる。寒い時期だからこそ、あたたかい贈り物が心にじんわりくる。(徳舛 純)

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