一雨ごとに寒くなり、外に出るのもおっくうになってきたが、子どもの元気な声が外から響くと、こちらも元気になる。時には、短パン、半袖の子も。まさに、子どもは風の子である。 日が短くなるこれからの季節、気がかりなのは不審者である。先日、「好きなお菓子を買ってやる」と、不審者に声をかけられた事件があった。大事には至ってないが、大事に至った時には遅いのである。 そんななか、「子どもを守る家」としてステッカーを張ったり、登下校にPTAが付いたりするなど、地域で子どもを守るための取り組みが行われている。これらには子どもが逃げ込める場所を確保し、地域の目が犯罪を抑止する効果がある。今後さらに、子どもの視点に立った取り組みが必要だろう。 参考例として、以前事件が起きた街では、その後PTAの乗る自転車に「子ども防犯パトロール中」と書いたステッカーを張ったり、腕章をつけたりして、不審者をけん制したり、子どもから声をかけやすい雰囲気作りに取り組んでいた。また、「守る家」に逃げ込む訓練を実際やってみるという方法も一案である。(坂井謙介)