石板に油彩で丹波竜

2007.07.17
丹波の恐竜

 右半身に障害のある洋画家の豊嶋保夫さん (64) =氷上町絹山=が、 丹波竜をモチーフにした油絵を、 キャンバス代わりの石板に描いている。 キャンバスと違って、 石が水分を吸収するため、 油彩画でありながらパステル画のような柔らかなタッチに仕上がっている。
 「キャンバスに描いたのではありきたり」 と考え、 化石が泥岩層の中から見つかったことにちなみ、 石に描くことを思いついた。 20センチ角、 厚さ3センチほどの石板に描いている。 石板の表面にある穴や、 雲のような形をした紋様などを、 そのまま背景などに利用している。
 頭が小さく、 長い首と尾を持つ丹波竜を、 上から見下ろしたり、 真横から見たりと構図を変え、 1頭では寂しいからと、 親子やつがいなど、 2頭ずつ描いている。 今後、 別の種類の恐竜も描き、 100枚描きため、 販売する。
  「油彩なのに明るく、 あっさり。 思っていた以上におもしろい感じに仕上がった。 おみやげ物として売りたいところだけど、 量産ができないのでちょっと難しいかも」 と、 笑顔で話していた。
 問い合わせは、 豊嶋さん (0795・82・5965)。

(写真)泥岩層から化石が見つかったことにちなみ、石板に丹波竜を描いている豊嶋保夫さん=氷上町絹山で

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