出るか胴体部の化石 含有層の調査開始

2008.01.13
丹波の恐竜

 丹波市山南町上滝の恐竜化石第2次発掘現場で11日、 化石含有層 (泥岩層) の調査が始まった。
 県立人と自然の博物館研究員やボランティアら、 約30人が手作業での調査に着手。 第1次発掘 (昨年1―3月) で化石を発見したものの、 取り出さずに石こうをかぶせて地中に埋め戻していた2カ所を、 再び地表に露出させた。 うち1カ所には、 背骨とみられる化石など、 1次発掘で見つかった尾椎 (びつい) より胴体側とみられる化石が含まれており、 第2次発掘では、 これら胴体側の化石がどれだけ見つかるかが焦点となる。
 発掘現場で会見した同博物館の三枝春生研究員は、 「今回の調査で、 胴体の後ろ半分くらいの化石がそろってほしい」 と期待を述べた。 今後は毎日十数人が参加し、 含有層の調査や、 除去した上部地層内に別の化石が含まれていないかなどを調べる。 雨天の場合は作業しない。
 2次発掘の対象地は、 1次発掘対象地の南東約25平方メートル (重複地が一部あり)。 地層が南に向かって約30度の角度で下っており、 地層に沿って斜面を掘るかたちでの作業になる。 石こうをかぶせた2カ所の化石は、 対象地の西側に分布。 背骨とみられる化石のほか、 脚か腰骨の一部とみられる化石も含まれているという。(古西広祐)

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