勤務医の待遇改善に研修資金貸与

2008.05.13
丹波の地域医療特集

 丹波市は、 医師の待遇改善や医師招へいにつなげようと、 市内病院で勤務する医師に研修資金を貸与する事業を始めた。 研修資金の貸し付けは、 長野県や三重県でも行われているが、 現在勤務している医師を貸与の対象にしたり、 特定の診療科を定めず実施するのは、 珍しい試み。
 対象は、 市内の救急指定病院で週32時間以上勤務する医師。 年間100万円ずつ、 3年間で計300万円を貸与する。 貸与を受けようとする医師は、 貸与を受けようとする期間の初年度に市長に申請書を提出する。 貸与期間を市内の病院で継続勤務した時は返済免除となるほか、 やむを得ない理由で退職する場合も免除される。
 他の貸与事例は、 ▽長野県立病院の産科、 小児科、 麻酔科の年額100万円▽同県の市立大町総合病院の内科、 耳鼻科、 脳神経外科で年額200万円▽三重県の県指定へき地医療機関勤務医の年額200万円―などがある。

関連記事