篠山市議会 篠山病院存続を概ね支持

2008.05.15
丹波の地域医療特集

 篠山市議会の全員協議会が9日に開かれ、 兵庫医科大学篠山病院存続協議の状況について、 市が新議会の全議員を対象に初めて詳細を説明した。
 酒井隆明市長、 金野幸雄副市長らが出席。 医大に10年間で33億円の支援を提案しているが、 4月末の三者協議で県が新たな調整案を出し、 市に4億円の追加支援を提案したことなどを説明した。
 議員らからは活発に質問や意見が出され、 「財政的には苦しいが、 存続優先で交渉を」 との意見が多く出た。
 また、 「10年経ったらどうなるのか。 長期的に圏域全体の利益になるよう考えて取り組んでもらえたら」 という意見や、 「工事を1、 2期まとめることで2億円ほど建設費が安くなると試算しているが、 原料費高騰のなかで可能なのか」「救急医療を市内3病院で分担するという話はまとまったのか」 などの質問が出た。
 酒井市長は 「存続が決まれば、 次は病院との新しい信頼関係を築く10年にしたい。 篠山病院存続を第一に考え、 その後で地域連携を図っていきたい」 などと答えた。

関連記事