篠山市東岡屋の丹波彫刻会副会長、 小山泰二 (やすじ) さん (79) 方のアトリエに、 木彫の恐竜ワールドが出現した。 「これらの恐竜を展示会に出すと、 子どもの反応がいい。 恐竜の名前をちゃんと言い当てますね」 と話している。
キリンやライオンなどの動物、 カマキリやトンボなどの虫類を作っていた小山さん。 その延長で、 「子どもが喜ぶかな」 と思って7年ほど前から恐竜を作り始めた。
これまでに作った恐竜は7種類の計9体。 もっとも凶暴な恐竜といわれるティラノサウルス、 翼の長さが最大で9メートルあるという翼竜テラノドンをはじめ、 ステゴサウルス、 トリケラトプスなど。 丹波竜のティタノサウルス形類も制作している。 長さ1メートルの大作で、 昨年、 丹波年輪の里 (丹波市柏原町) で開かれたウッドクラフト展 「恐竜の世界」 に出品し入選した。
図鑑を見ながら忠実に作る。 「皮膚のごつごつとした質感を出すのが大変で、 ほかの動物を作るよりも手間がかかりましたが、 これも大人の遊びですね」 といい、 「丹波竜が発見されてからは、 展示会に出すと、 興味深く見てもらえるようになりました」 と話す。
中国で発見された恐竜を次の作品にする予定で、 新聞記事の切り抜きをとっているが、 「なかなか制作のめどが立たなくて」 と苦笑した。
小山さんの彫刻歴は約40年。ボランティアで木彫教室の指導もしている。