春日町東中の農業、 近藤秀雄さん (76) の自宅近くの休耕田 (約13アール) に、 ケイトウで描いた赤く巨大な丹波竜が浮かびあがっている。 体長45メートル。 「ライオンハート」 という品種で、 9月下旬―10月上旬にはライオンのたてがみのような赤い花を咲かせ、 霜が降りる11月ごろまで楽しめる。
近藤さんは農業の道に入って60年目にあたる今年、 「何かやってみよう」 と、 遊び心を出した。 畑に植えていたライオンハートが乾燥に強く、 長く楽しめることが分かったため、 それで巨大丹波竜を描くことにした。
山南町上滝の発掘現場でもらったパンフレットの骨のイラストに、 自分なりに肉づけして構図を考え、 縮小図を書いて休耕田におとした。
休耕田のまわりに植えていたヒマワリなどがシーズンを終え、 刈り取ったところ、 丹波竜がますます目立つように。 今は苗で、 背丈が30センチほどだが、 花をつけるころには60センチほどに伸びるという。 近藤さんは 「もうちょっと迫力が出ると思っていたのだが」 と話しながらも満足そうな笑顔だった。
近藤さん (0795・75・0483)。 春日町東中公民館の近く。