神大ら三者協定調印 循環型人材育成プログラム

2008.09.22
丹波の地域医療特集

 神戸大学医学部附属病院で18日、 県と丹波市が計1億5750万円を支出し、 神戸大学から医師5人を県立柏原病院に招く、 「地域医療循環型人材育成プログラム」 の実施基本協定書・委託契約書の調印式があり、 杉村和朗同病院長、 黒田進県病院事業管理者、 辻重五郎丹波市長が協定書などに署名捺印した。 10月1日から、 医師3人が県立柏原病院で勤務する。
 冒頭の調印のみ公開され、 懇談は非公開で行われた。 参加者によると、 懇談で、 黒田管理者と辻市長が、 感謝の言葉を述べ、 内科医の参加を促すよう要請。 杉村院長は、 「努力する」 と述べた。 同大学が求める県立柏原と柏原赤十字の統合の話は、 誰も切り出さなかったという。
 医師確保により、 県立柏原病院の機能回復、 市内の医療体制の充実をめざす。 2011年度までの4年間、 継続実施する。 プログラムに参加する医師は、 県立柏原病院の正規職員となる。 プログラムの費用負担割合は、 県2対市1。 職員給与は別途支給する。
 各医師の任期は未定。 何科の医師が派遣されるかは、 その時々の大学の事情による。
 同事業に基づき、 外科、 整形外科、 放射線科の医師各1人が勤務を始める。 県、 市、 柏原病院が求めていた内科医のプログラム参加は現時点ではなく、 枠が2つ空いたまま事業が始まる。

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