篠山層群で見つかった化石をいかす方策などを審議する 「篠山市脊椎動物化石保護・活用委員会」 (委員長=河合雅雄京都大学名誉教授、 15人) の第2回委員会が18日、 市役所で開かれた。 化石の調査を行う拠点施設づくりや新たな市民組織の立ち上げ、 市民向けイベントなど、 具体的な提案が多く出た。 来年3月にまとめる中間報告、 来年度に策定する今後の保護活用に向けた計画に盛り込んでいくという。
篠山市内では、 篠山層群で5月、 丹波市の化石愛好家によりほ乳類化石が発見され、 7月には大山小学校児童が恐竜 (獣脚類) の歯の化石を見つけている。
前回の委員会で、 化石調査やクリーニング作業の拠点施設の必要性が挙がっており、 市は、 施設の空き状況や、 大型草食恐竜の化石が見つかった丹波市の川代渓谷とも近いことなどから▽西紀公民館分館▽西紀支所▽大山保育園―などを候補地として紹介した。
住民主体で取り組む組織作りの案も兵庫丹波の森協会などから出た。 商業、 観光関連の団体も参画し、 人と自然の博物館や 「篠山層群をしらべる会」 などと連携して調査や情報発信などをしていくもの。 子どもの学習支援や化石の発掘・クリーニングを持続的に行うボランティアの育成も挙がった。
また丹波県民局から、 来年秋に篠山市と丹波市の化石関連施設を徒歩とバスで巡る 「篠山層群魅力発見ウォーク」 を行う提案もあった。
次回第3回委員会は来年2月5日。 中間報告書の素案を協議する。