横浜みなとみらいホールで先月27日に行われた 「第62回全日本学生音楽コンクール全国大会」 (毎日新聞社主催) のフルート部門高校の部で3位入賞を果たした。 音楽を学ぶ高校生たちがめざす最高峰の大会で、 プロという夢に向かって輝かしい実績を残した。 篠山鳳鳴高校3年生。
「学生コンクールには5年連続で挑戦し、 全国出場は昨年に続いて2度目でした。 今年で最後なので、 応援してくれる人たちのためにもいい演奏をと思い、 これまでにないほど緊張しました。 自分の演奏がどうだったかはほとんど覚えていません。 ただ、 予選の大阪大会 (1位獲得) は客席からの拍手がなかったのですが、 全国大会は演奏後に拍手がわーっと起きました。 すごくうれしかったです」
「ジョリベ作曲の現代曲 『リノスの歌』 を吹きました。 ギリシャ神話のリノスにちなんだ、 死者を弔う曲です。 技術的に難しいので間違えないように集中して演奏しました」
「今月9日に東京都の杉並公会堂で行われた 『日本クラシック音楽コンクール』 全国大会では、 2位 (1位の該当者なし) に入りました。 10月の大阪国際音楽コンクールを含め、 今年は挑戦した3つのコンクールとも入賞することができました。 結果が出ると、 誰かが自分の演奏を聴いて感動したり、 何かを思ってくれたのかなと思えます」
「コンクールを受け始めた中学2年生のころからぼんやりと、 フルートを将来やっていきたいと思っていました。 音楽専科の高校ではないので、 大学では音楽史や音楽理論をしっかりやりたいです。 違う楽器の演奏者たちとも知り合って、 室内楽やアンサンブルを勉強したいです」
平日でも自宅で毎日4時間は吹いている。 フルートがとことん好きで歌うように吹く。 「1本のフルート」 を相棒に、 どんな未来を描くのだろう。 篠山市佐倉。 18歳。(徳舛 純)