篠山の化石委員会 市長に中間報告書

2009.03.20
丹波の恐竜

 篠山市脊椎動物化石保護・活用委員会 (委員長=河合雅雄京都大学名誉教授、 15人) が16日、 同市役所で酒井隆明市長に 「保護・活用方策中間報告書」 を提出した。
 委員6人が出席。 河合委員長は、 大山小学校の児童らが恐竜の化石を発見したことを例にあげ、 「篠山層群の化石は小学生でも見つけることができる。 授業で自然教育を行う上で、 非常にいい材料を提供してくれた」 と話した。
 また人と自然の博物館の三枝春生主任研究員は 「篠山から出たほ乳類化石は、 今生きているほ乳類の根元にあたる。 世界的にもこの時代の化石は少なく、 恐竜化石においても今までに見つかっていないようなものが出てくる可能性がある」 とし、 篠山層群の重要性を訴えた。
 中間報告書には、 丹波篠山築城400年祭のイベントのひとつとして、 丹波並木道中央公園で発掘体験を開催することや、 同公園、 篠山市民センターまたは篠山チルドレンズミュージアムに、 発見された化石や篠山層群のなりたちなどの展示コーナーを設置するなどの具体的な内容が盛り込まれている。

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