長年の愛育班活動の功績がたたえられ、 このほど東京で行われた 「第41回愛育班員全国大会」 (母子愛育会主催=総裁・三笠宮妃殿下) で総裁表彰に次ぐ会長表彰を受けた。 1987年から愛育班員、 92年から大山愛育班長。 たんなん愛育会長、 篠山市愛育会副会長も務めた。 元看護師。
「三田市の兵庫中央病院を退職後、 自治会長の奥さんから 『愛育班に入ってくれないか』 と言われ、 何をするのか尋ねたら、 『読んで字のごとし』 と言われました。 声かけや地域の健康づくりが主な活動です」
「長続きしてがんばったのでよかったのだと思います。 班長になった当時は、 11班の分班長会議には数人しか参加しておらず、 これではだめだと思ってほとんどの人に来てもらうようにしました。 班員さんたちには 『一人ひとりが班長やと思って活動してほしい』 と呼びかけています」
「毎朝、 家の前を通る幼稚園児と小中学生に 『おはよう』 と声を掛けます。 特に小さい子はよく話をしてくれます。 こないだ川の近くで高校生がたき火をしていたので注意したら、 棒で叩かれそうになりました。 防犯サークルの理事もしていますが、 みんなが安心して住める地域づくりは結局は自分のためやと思います」
「私も含めて近所のひとり暮らしが集まってよくおしゃべり会をしています。 人の悪口は一切言わず、 最後は自分の死にざまはどうなるかという話でいつもオチがついてお開きになります。 気楽に元気に長生きして、 コロッといきたいと思っていますが、 元気な間は愛育班員としてがんばるつもりです」
車はもちろん、 小さい頃のけががトラウマで自転車にも乗れない。 姑の助けを借り、 3人の子どもを育てながら、 徒歩と汽車で三田まで35年通った。 人の心を和ませる明るい笑顔とリーダーシップを併せ持つ。 篠山市大山下。 77歳。 (徳舛 純)