春日町東中の農業、 近藤秀雄さん (77) が、 県道春日―栗柄線近くの休耕田 (約15アール) に、 ケイトウで赤い丹波竜の親子を浮かびあがらせている。 体長が約50メートルある親恐竜の足元を、 2匹の子ども恐竜が歩く構図。 散歩がてらにこの巨大絵を楽しむ人もいるという。
「ライオンハート」 という品種で、 9月下旬―10月上旬にはライオンのたてがみのような赤い花を咲かせ、 霜が降りる11月ごろまで楽しめる。 6月下旬に、 丹波竜が浮かびあがるように種をまき、 芽を出し、 成長し始めると、 絵柄がよく見えるように周辺の草を刈るなど手入れをしている。
昨年、 農業を始めて60年になる節目にと、 遊び心でケイトウの巨大絵をつくった。 近藤さんは 「今年は多くの人に喜んでもらおうという気持ちで種をまいた。 『楽しませてもらってありがとう』 という声も聞き、 うれしかった」 と話している。