丹波市山南町上滝の篠山川河川敷で10日、 恐竜化石の第5次発掘本格調査が始まった。 県立人と自然の博物館の研究員2人と、 発掘ボランティアらが毎日、 午前9時―午後3時ごろまで手作業で発掘調査にあたっている。
先月から、 重機で化石の埋まっていない上部層を除去し、 化石を含んだ白亜紀前期の 「篠山層群下部層」 (約1億1000万年前) を露出させた。
篠山川に近い岩盤約20平方メートル (幅2・5メートル、 長さ8メートル) を発掘中。 昨年の4次調査で恐竜の 「胴椎 (どうつい)」 (胴体部分の背骨) を確認したものの、 時間切れで埋め戻しており、 この部分の発掘が前半作業の中心になるという。
5次調査の登録ボランティアは丹波市内25人、 市外32人の計57人。
作業場の上部、 フェンスの外から見学可。 年末年始 (28日―1月7日) は休み。 発掘は来年2月中旬までの予定。 ちーたんの館 (0795・77・1887)。