鳥の世界にも変化あり

2011.02.03
未―コラム自然記者ノート

 「鳥」に興味を持ちだして、ちょうど1年ほど。初心者バードウオッチャーとして、手当たり次第野鳥を撮影しているうちに、先日記事にした「イソヒヨドリ」にも出会った。聞けば、「10年ほど前には丹波地域にはいなかった鳥」という。丹波にいる鳥は、昔と今とでは違うの?と驚いた。
 詳しい人に尋ねると、鳥の世界の変化は、イソヒヨドリに限らないという。全国的な傾向と同じく、増えているのがカワウ。一時は全国的に絶滅が心配されるほどだったが、保護や河川環境の改善により、爆発的に増えたのだそうだ。
 アオサギ、ダイサギも増えている。一説には、「河川改修で大型のサギがエサを取りやすい水深になった」からだという。一方、アマサギ、コサギなどは減っているとか。篠山在住のある詳しい人は「アマサギは危機的レベル」とおっしゃっていた。
 鳥の世界の変化は、人間社会の活動と関係が大きいという。渡り鳥たちは、東南アジアの森林伐採などにも影響を受けているそうだ。
 丹波地域には120種類ほどの鳥がいるらしい。ちまちまと名前を覚えながら理解を深めていきたい。(古西 純)
 

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