【自動車部品】
自動車メーカー各社が国内生産を停止している影響で、 丹波地域の自動車部品メーカーも休業や生産ラインの一部停止を余儀なくされている。
ハイレックスコーポレーション柏原工場 (丹波市柏原町柏原) は3月15―18日、 製造ラインの一部を休止した。 21日も一部休止が決まっている。 22日以降は未定。 トヨタ、 ホンダ向け製品のラインで、 従業員340人のうち、 約130人が休業している。
氷上製作所 (同市氷上町横田) は、 カーナビなどの基盤に載せる部品の調達が一部困難になると予想。 一部の製造ラインを止める可能性もあるとみている。
自動車用のコントロールケーブルを生産している兵庫ケーブル (篠山市北野) は 「生産したいが出せない状態」 (園田真也社長) が続いており、 出荷先の影響で16、 18日は操業を停止した。
篠山市内で車の部品を製造している別の会社では、 一部製品について、 納期を延期するよう取引先から依頼があったという。 「これから、 停電の影響で、 生産に必要な金属系部品が調達しにくくなるのでは」 とみているが、 一方で、 復興に関連した、 仮設住宅に使うスプリングワッシャーや 東北新幹線のレールの部品などは、 受注が高まりつつあるという。
【釣り具】
ささめ針 (丹波市山南町井原) は、 東北、 関東方面の取引先に連絡し、 被災状況を確認している。 営業担当が直接取引きしている所だけで150軒ほどあるという。 電話が通じない事業所や、 経営者の家族が亡くなった事業所などもあったといい、 今後、 商品返品依頼なども出てくるとみている。 篠倉庸良社長は 「原発の問題もあり、 アウトドアレジャーはかなりの打撃。 海のレジャーの売り上げは今年激減するだろう」 と話した。
太陽産業 (篠山市野中) は、 発注先の問屋3社が仙台市にある。 東北地方の営業を担当している細見輝雄さんは 「原発の影響の情報を得ながら、 できるだけ早く問屋に向かい、 協力できることはしていきたい」 と話している。
同社では、 漁業への打撃や放射能による釣り控えの傾向が強くなり、 東日本からの受注が減るのではと懸念している。